心理用語で「社会的手抜き」という現象をご存知ですか?
集団で一定数を集め作業をすると「自分一人ぐらい手を抜いても大丈夫だろう」と考える人が現れるということです。結果、一人当たりの遂行量や努力が低下する現象が起きます。
これを実際に当てはめると、人数が多ければ最大のアウトプットが発揮できるということではない、ということです。上記が人間の心理だとすると、仮に一人一人が良くても、多すぎるチームに入った途端変化する可能性がある、と言えます。
従い、チームアップはメンバーの選定はもちろん、「絶妙の人数」で組成することが大事です。この話で思い出すのは智弁和歌山高の野球部ですね。少数精鋭で部員は20名以下です。100名以上いる強豪校とは大違いです。でも結果が出ています。イチローが智弁和歌山に行った時、その「絶妙」という言葉を連発していました。厳しさと愛情のバランスが「絶妙」と。
この仕事でいえばデイサービスやツアーなど同じ空間でチームアップすることが多々あります。このチームアップを管理者やリーダーが様々な局面に対し常時マネジメントすることは指南の技です。しかし、その「絶妙」というアートを指揮者として描いてみませんか?それができた瞬間のオーケストラ楽団は心を一つにし震えるようなプライスレスな最高のやりがいを感じることでしょう。
逆に社会的手抜きになり得る心理を持つ人、これは要注意です。アートを台無しにする可能性があります。その心理を自分で統制するとともにリーダーも人数管理と各位のモチベーション統制が必要です。
ハートフルサンクは200人に迫ろうとしています。一人が見る範囲はとっくに超えています。そんな中、各持ち場のリーダーの「絶妙」への強いこだわりと指揮者アーティストとしての想い、これによる最高のオーケストラの奏を仕上げたくなる適度な緊張感ある「文化」の醸成が私のミッションだと考えます。