心理学を学ぶ中でソクラテス的問答という手法があります。要は、開かれた質問と閉ざされた質問の中間に位置しているものです。
閉ざされた質問:「今日は、良いことがあった?」
開かれた質問:「今日は、どんなことがあった?」
ソクラテス式問答:「今日、どんな良いことがあった?」
まず「良いこと」に思考を方向づけています。
これ、ソクラテス式問答を使って支援者が方向づけ、その方向性に沿ってクライエントが自由に答えるという質問技法です。
これによってクライエント自らが自身の認知や感情などに気づいたり、見落としていた視点に気づくことができるようになります。
ネガティブ自動思考があると今日の1日を振り返るときに「悪いこと」ばかり探します。
クライエントが自分の思考を論理的に分析するように「促す」ものであり、クライエントの「探究心」や治療への「意欲」を高めるために、質問によってクライエントを刺激し、自分の思考についてもっとよく知りたいと思わせることが重要です。