自立できない → 原因や心理状態
誤解を恐れずに言うと、介護福祉業界に「自立出来ていない大人」を多数見ます。でも、そういう人に自立を諭す大人も少ない気がします。あるいは「こんな人になりたい!」という刺激を受けられる神のような人格者やスーパーマンも少ない気がします。要すれば、変わらない、変えられない、変わる必然性を感じないまま過ごす、お互いに傷を舐め合う程度に留まる、でも決して今の自分を「よし」と思っているわけではない。
その問題意識に基づき、つくったシリーズ最終回です。業界が変わる。それは人が変わるとき
| 1自分自身が嫌いと感じている
自分が嫌いという心理状態。自立できない人によく見られるのが、自分自身が嫌いと感じているというもの。
自らの悪い部分ばかりに気持ちや意識が向いていて、一つ一つを取り上げてどんどんと自分が嫌いになります。自らを支えるのは自分ですが、嫌いな人間を支えることを誰でも避けるように、嫌いな自分を支えたくありません。
悪循環を自ら組成している。好きになろう。少なくとも、好きな部分をみる意識をしよう。産んでくれた親と奇跡に背中を向けるな!
| 2.自分自身を理解していない
自らを知らないという心理状態。自立できないタイプに良く見受けられるのが、自分自身を理解していないというもの。
結果的に、自分の本当に良い部分を知ることもできず、自分自身が嫌いになってしまいかねません。本当の自らを知る方法が分からないということでもありますが、嫌いな自分は支えたくありません。
自分を100%知ることは出来ない。いや、出来たら面白くない。知らない自分に出会うから、努力で成長することなど、人生が楽しくなる。でも知ろうとする努力は必要。常に自問自答を行う。最低、寝る前に1回。
| 3.自分に自信をまったく抱けない
自信を持てないという心理状態。自立できない人に良く見られるのが、自分に自信をまったく抱けないというもの。
自らに自信が持てない場合、自分の自身の足で立って歩いていくこと自体が難しくなりかねません。結果として、いつも誰かに頼らないと不安になる、そんな心理状態が湧き起りかねません。
100%の自信なんて誰にも不可能。でも、何か小さいことでも出来たことはいっぱいある。1日1個はある。運転して、相手の車に道を譲って挨拶されたことはないか?それも自信になる。というか、自信にせよ!素晴らしい行いではないか?自信を意識する→脳がドーパミンやセロトニン分泌を通じ、副交感神経が優位になり、精神状態が緩くなる。自分の心と体をポジティブ状態に制御せよ。
| 4.家庭環境が原因になっている
家庭環境からくる心理状態。独り立ちや自立できない男性や女性に見られるのが、家庭環境が原因になっているというもの。
幼少の頃から親に過多に干渉されて成長すると、自力で生きて行こうという気概が養われることがありません。何でも親がやってくれるのが当たり前になると、大人になっても感覚が抜けなくなります。
これは仕方がない。でもそのせいにしてどうする?一生それで自立しないのか?
一つ言えることは自分がそういう認識があるなら、自分の家族にはそうしないようにする、ということ。