あの痛ましい事件から7年が経った。同じ施設の仲間の方が追悼式で「亡くなった人の分までじぶんは頑張って生きる」とスピーチをされていた。ものすごく心に染みる。
この事件およびテーマは精神保健や社会福祉の国試専門学校時代に散々グループで議論してきた。
さて、事件を起こした現在死刑囚、同施設の元職員であり、当時、精神的な問題を抱え、その他に通常でない行動も見られたというのは周知の通り。何かが変わっていたら、、、
人を傷つけることに一切の擁護は無い。
同時に問題意識と警鐘として近い仕事をしている私たちは考える。一般的に言って、感情労働という福祉・介護の現場・前線仕事をして嬉しい、辛い、いろんな感情の起伏が激しく、高ストレスに繋がることは間違いない。上手くいかないことも多い。だから、ストレスを前提に生きる方がいい。自分がなんとかする、頑張る、のではなく、チーム対応とレジリエンスが最もフィットするイメージ。うまくいなくても責める必要はない。いつかできればなあ、ぐらいでいい。人間とはそんな簡単ではない。だから面白いといえる。
昭和的仕事スタイルで「一人でガッツリ抱え」我慢や忍耐を美徳とすると支援者が心身ともに潰れてしまう。チームで「お互い様」精神で励まし合い助け合いながら、レジリエンス、さらりとやりくりしていく感覚が大事だろう。決して後ろ向きでない。スタッフのバーンアウトなどを回避しつつ持続可能なサービスを提供する企業の責務。
折しも、骨折で入院していた母親が自宅に帰ってきた。シャバの空気は嬉しそうだった。退院祝いでちょっと高めの鰻を買って家で二人で食べた。これからいろんな楽しいことを提供して支えようという気持ちが自然と湧き出る、が、職業魂として支援を家族で頑張りすぎないことを心を鬼にして、、、いろんな専門職の方々に制度をフル活用してお願いすることとした。。。弟にも孫にもどんどん出てもらう!