会社の中にはいろんな人がいます。いいことです。その多様性のぶつかり合いが組織エネルギーの源泉。
そんな中、ほぼ毎日のように、電話がある部下が一定数います。受電回数でいうとダントツの件数です。報告、連絡、相談。。。。
私は絶対に「そんなことでいちいち連絡してくるな」とは決して言いませんし、全く思いません。
大きな理由は、状況がリアルタイムに掴めることは上司にとって大変有り難いし、安心します。同時に、その方のきめ細かい仕事のスタンスに信頼が置けます。そして、本人は明らかに仕事をやりやすくしているような印象があります。
そしてその間に信頼関係が確実に増してきます。これを心理学でザイアンス効果と言います。
ザイアンス効果とは、最初は興味がなかった物事や人でも、何度も接するうちに、好きになっていく心理的現象のことを指します。 別名「単純接触効果(mere exposure effect)」「熟知性の原則」とも呼ばれます。
どうでしょう。遠慮してもう少し詰めてから話そう、とか、今度直接あった時に話そう、と考える人。おそらく8割がそうです。結果、報告が遅れたり、相談できずに時間が経過したり。。。いいことは一つもありません。あと、遠慮は癖になります。これが怖いんです。
私も前職でものすごく怖い上司が異動で来た時に相談が憚られた時期があります。もう少し調べてから相談しよう、とか。。。
ただ、そうなればなるほど、うまくいかないことに気づきました。そこから、その上司に怒られたり、とことん詰められたりしながらも、起き上がりこぶしのように、毎日、何回「ホウレンソウ」をしたかを手帳に書き込むようにして、意識して単純接触効果を目指したことがあります。10回はやってましたね。それ以降、その方が相互に信頼関係ができたり、一連のストーリが連続的な報告となりやすいことがわかりました。お客様のオフィスから直談判して了解取って進めたことも何回もあります。案件が喫緊なら遠慮なく週末にも相談しました。むしろ、それは褒められていました。お客様からも「熱心で素晴らしい」とお褒めいただきました。気づいたのです。
これって、結局、一言でいうと、「コミュニケーションの達人」ということなんですよね。勇気が最初は必要でしょうが、仕事をやりやすく進めると、ストレスが低減され、楽しいLIFEになります。