智弁和歌山が涙…22年ぶり初戦敗退「支えてくれた方々に申し訳ない」あまりにも短い夏
高2次男が通っている縁もあって私はそれ以来、智弁和歌山野球部の大ファンである。あれだけの強豪でありながら、特待生なし、自宅通学原則、食事はお母さん愛情弁当、学校一丸の全校応援、そして、何より、次男によると、普段は「フツーの高校生でみんな仲良し、いいヤツばかりだ」という。たまに雨などで駅に送迎するとき、よく野球部の部員に出会い、挨拶などしてくれる、本当に良い子である。自然と応援したくなる。
昨日、次男も気合十分で行った紀三井寺球場で行われた初戦は、智弁らしからぬ試合展開で、相手投手のスローボールにとにかく打てなかった。
インタビューで各選手が口にする「支えてくれた人に申し訳ない」という言葉。ものすごく沁みる。野球部のみんなは勝って当然→甲子園、優勝という「重圧」を常に背負っている。
スポーツには勝つことで学ぶこと、負けることで学ぶこと、それぞれがあると思う。力を出し切れた時、出しきれなかったと思う時、それぞれがあると思う。だからスポーツはガチだ。面白い。
見ている僕らも、練習という準備、鍛えた実力と試合での結果、この因果関係が上手く行かないことがある現実を改めて肌で感じた。それは万人に共通な摂理だ。とにかくその現実から学ぶことが重要だな、と。そして無駄じゃなかったことを必ず学ぶことになる。
野球部の皆さん、全校応援の生徒さん、鳥肌が立つような悔しさや感情をありがとう。オジサンにも「目に見えない価値」を考えさせてくれる機会をありがとう。