視力と聴力を次々と失いながらも、大学へ進学し、現在、東京大学の教授を務める福島智さんをご存じですか。 人間努力の可能性と精神力の偉大さを感じさせてくれます。「与える」は支援者・利用者の双方向コミュニケーションである、と確信させてくれます。
これは、そんな智さんと母・令子さんの実話にもとづく物語。ひとつひとつ困難を乗り越えながら人生の可能性を広げていく二人の勇気は、私たちの心を生きる歓びで満たすことだろう。また令子さんが、盲ろう者である智さんとの日常の中から考案した、リアルタイムで言葉を伝える新たなコミュニケーションの手段“指点字”。
現在、多くの人々に希望を与え続けている“指点字”誕生に至る、知られざる物語でもある。