この年齢になって、判断するときの要素に、
・目に見えない価値
・お金に換算できない価値
といった無形資産を考えるようになってきた。意外にも、その要素は大きい。例えば、「文化」「雰囲気」「テンション」とかがそういうものだ。
スタッフと話ししていたときの一言。「オフィスに戻ってきて、周囲から「どうだった?」と聞かれ、「@@@で、***があって、+++だったんですよ〜。しんどかった。」こんな話が普通にできる環境をありがたい、と言う。
オフィスを出ると戦場である。戦場から帰ってきて、時には傷だらけの戦士を、周囲が笑い話を交え雑談としてしっかりと受け止めてあげる。そうすることで戦士は癒やされる。結果、次の戦いへ向かう心の準備が始まる。心が折れにくくなる。その恩恵を受けた戦士は他の戦士を次は労う。。。繰り返し。。
弊社のオフィスはうるさい、と言われる。ワイガヤである。静かに仕事に集中出来ないとの声もある。ただ、お困りの利用者様の相談を我が事として受け、感情労働と呼ばれる相談援助業務は、構造的にストレスフルである。その構造を「溶かす」構造は仕組みとして必要であり、このワイガヤがなければ戦士を迎え、送り出す「文化」を育ててきた。狭い事務所だから物理的距離と同時に心の距離も自然と近くなるとも思っている。
目に見えない無形(文化)資産であるが、人が財産のこの仕事にあって、この価値を大事にしたいと思っている。