「コンピテンシー」とは、簡単に言うと社会から与えられた役割で、優れた成果を発揮する行動特性です。
行動特性には、ノウハウや基礎的な能力、専門的な知識などが含まれます。
素晴らしい行動特性を持つ社員を明確にすることで、適切に評価することができます。
前職の銀行では人事面接はコンピテンシー面接と言われるぐらい、能力がある社員は職務遂行能力が高い人だとされてきました。
1)次のような社員がいた場合、コンピテンシーで評価されるのはどちらでしょうか。
A:多くの経験や専門的な知識を持っているが、チームにうまく貢献できていない社員
B:経験や専門的な知識は乏しいが、チームによく貢献できている社員
Aの方が社会的な立場上であるかもしれませんが、チームにとって生産性が高い社員はBです。
このように社員を観察して適切に評価するのがコンピテンシーです。
2)評価に関連して、こんな質問回答があるので、併せて見てみましょう。
Q:職場で正当な評価がなされてないのですがどうしたらいいですか?
職場で正当な評価がなされてないため不満です。どうしたらいいですか?
A:職場で「正当」な評価をされるという考えを捨てるべきだと思います。
全体方針・方向性、評価される人物像、評価制度は会社ごとに違うため、就職前に確認されているでしょうか。「正当」とはあなたの価値観でしょうか?
勘違い甚だしい。人物像・評価制度を確認した上で根拠を持って評価されていないと論理的に説明できるのであれば、さらに上の上長や総務を巻き込んでください。でも、評価制度がコンピュータでの査定でない限り、人の手が加わります。人が評価するなら、評価軸と自分の行動をアダプトする責務があります。
きっと、この質問をする人はその「悟り」をしない限り、どのチームでも同じことを繰り返すでしょう。