エクセレントケア専属クリエイターのМです。
実は27歳~29歳の時迄付き合って居た彼氏が居ました。
その彼氏はG君。
G君は精神疾患と発達障害をお持ちでした。
最初の出会いは当時のSNSツール「mixi」にて投稿する度によく彼がよくコメント下さった事から始まりました。
結構気の合いそうな予感がしてお互いオフラインで会ってみる事にしました。
そしてその予感は的中してこの流れでお付き合いする事になりました。
彼とはよくV系バンドのライヴ観に行ったりしてましたが、
お出掛け好きの自分とは正反対で彼は自宅でまったりする事が大好きでした。
要は彼の自宅でおうちデートする事が多くて、
「恋人だったから」と言う理由で彼に合わせてあげる事が多かったのでした。
そんなG君は内科的に複数の内部疾患も持っていた為病気でお出掛けがそれ程好きでは無かったみたいです。
いつの間にか複数の病気持ちでお出掛けが半分難しかったG君の為に、
大阪から彼の自宅がある京都へ電車に乗って彼の看病へ通う日々でした。
いつもは自分の為に生きる自分にはある意味斬新な出来事でした。
彼からの連絡が無い時は不安になってしまったり、
これは「恋する女性の気持ち」と言うものなのでしょうか?。
又彼には強迫観念の特性もあり、
事あるごとに一回一回突然電話して来ては時には受話器越しに慌てる事もあり、
その度に電話で付き合ってあげた事もしばしばでした。
彼には諸事情で過去の男性親族さんのトラウマがあり、
自分も男性ながら男性が苦手と言う特性もあり、
彼の大好きな某女性バンドグループのライヴへ観に行くのに、
観客さんの殆どは男性で行きたくて堪らないけど観に行くのがどうしても不安の事。
電話でとても不安そうな声を出して居たので、
その時は自分が折れたかも知れなけど、
「一回だけやで。
次回からは自分一人で観に行かなあかんで」
と言ってライブに付き添ってあげました。
ライヴ前日迄彼の精神の調子が良くなり、
ライヴ観戦の当日と観戦の後は心から何度も感謝の言葉を口に出したのでした。
基本自己中心的で我儘な性格の自分にとって誰かの為に行動した事は今迄ありませんでした。
又とある日に相変わらず精神の調子があまり安定しない彼に誕生日を祝ってあげた事もありました。
私のお気に入りのレストランにて個室を予約して彼の誕生日を祝ってあげました。
誕生日ケーキが運ばれると店内にはバースデーソングのオルゴールメロディーが流れました。
でもこれが最初で最後の二人バースデーパーティーになるとは知る由もありませんでした。
とある日に彼に何度も連絡しても連絡が繋がりませんでした。
その時は又精神の調子が不調であると言う予想してしまいました。
そんなある日に彼のアカウント経由でLINE電話が掛かって来ました。
でも電話の相手は彼の妹さんとお母様からでした。
家族さんからこう告げられました。
彼は天へ召されてしまった様でした。
死因は個人情報に当たるので私の方からではお伝え出来ません。
その時硝子に罅が入った様な気持ちになりました。
でも幾ら嘆き悲しんでも彼は帰っては来ません。
悲劇は更にこの2年後に起こりました。
31歳になった私は難病で危篤状態になり生死を彷徨ってしまいました。
難病の発症でした。
奇跡的に生還しました。
G君との事情を知っている家族とも
「きっとG君が守ってくれたんや」と話しておりました。
今迄人生にいろんな難があった私にとっても彼と過ごした日々はずっと心の中で色褪せております。
形は滅びたとしても自分が紡いで来た人生のフィルムは永遠に色褪せ続けます。
※全部実話です。