先日、ハートフルサンク デイ・菱木の湯を他事業者撤退に伴い、事業承継した時からご利用いただいている方から話を頂く機会がありました。
まず、撤退企業は上場企業グループ会社。承継企業は我らが地元の零細企業。大手が撤退する事業所を引き継いで本当にうまくいくのか?
当時、私はおそらく入社1年以内だったと思います。介護初任者を研修で必死のパッチで休日に通って取ったぐらいでほとんど業界の素人でした。
継承後、なんとか成功させたかったので自分で直接現場に入りました。シフト作り、送迎、食事、風呂、体操、おやつ、レク・・・。毎日がトライ&エラー。その時のことを話してくれて、「若い社長のあんたが自分で苦労しながら本気でやっている姿を見て感動した。きっとうまくいく、と利用者の立場からも分かった。」と仰ってくれて、お世辞でも本当に嬉しかったです。当時はよく近くのローソンでエナジードリンクを飲みながら歯を食いしばって奮闘していたのを思い出します。おそらく自分を成長させた時期でもあります。
そして、私がずっと現場に入るわけないので、あと、社内の人間関係が仕事にも影響を及ぼす状況があったので、施設長管理者の抜本人事を行いました。当時入社間もないパート職員を「人間力」という軸と直感でトップに抜擢しました。運命共同体、ともに滝壺に飛び込もう、と呼びかけました。腹を括りました。でも、この世界は「人」です。技術は知れてます。それよりチームで連携してサービス提供するので「人」をつなぐコミュニケーションのチカラが圧倒的に重要でした。
結論、管理者は大いに花を咲かせてくれました。本当にすごいです。今も深く感謝するし敬服しています。チームもみんな支えてくれました。同時に多大な苦労もかけました。でも飛躍しました。
そして、そこから多数のサービスを組み合わせてきました。障害の生活介護、生活訓練・機能訓練や児童の放課後デイサービス、また、中間就労訓練支援の就労B型、そして夜のデイ「イブニングデイ」も実施しており、どれも唯一とも言えるサービスばかりです。別にサービスを闇雲にやっているのではありません。普段の会話から潜在ニーズを捉え、愚直に実現してきたものばかりです。あと、他でやらないことを自分たちはやる、という菱木ならではの「気概」がありました。
結果、常に満員、弊社のデイサービス最大の拠点となると同時に他所からも見学が多数あります。当初から「利用者が主役!自立訓練デイ」を主体としており、今年の夏祭りは全員で駐車場を貸し切り、利用者様が出店を出してヨーヨー釣りやフランクフルトなど祭りを演出してくれました。夜には大きな見る花火と手持ち花火を全員でやりました。いろんなヤンチャ企画は施設オーナーさまの温かいご支援のお陰であります。こんなデイはありません、誇りであります。
これからもますます楽しみであります。皆様、ぜひ、一度、遊びに来てください。熱量がここは違うんです。