歴史的な「クリスマス休戦」ってご存知ですか?
クリスマス休戦とは、第1次世界大戦の戦場で敵対していたドイツ軍とイギリス軍の兵士たちが、クリスマスの休日の前後に、数日間だけ休戦した出来事です。
第1次世界大戦は、1914年7月に始まった。その年のクリスマス、数カ月にわたる戦闘を経て、戦いに疲れていた兵士たちは、双方の合意のもとで武器を置き、「中間地帯」を越えて、敵の兵士たちとプレゼントとして物資を交換したり、サッカーの親善試合をしたりしたのです。この出来事は当時の兵士の母国に送った手紙をもとに映画や本になっています。
こんな命を奪い合う戦場でさえ、お互いに歩み寄れる。
では、普段の生活や仕事での意見・価値観対立、軋轢や衝突はどうか?
親子が縁を切るとか、夫婦が口を聞かないとか、仲間が無視しているとか。。。
どうだろう、一旦、あらゆる「問題」を横に置いて、お互いに休戦から始めては?
それぞれに立場がある。理由がある。そこは仕方がない、人間はみんな違う。メンツなんているものもあるらしい。
でも、人間だからこそ、そういう理屈を超えた営みも可能なのではないだろうか?仲裁も必要だろう。私が仲裁で休戦できるなら安いものだ。何より戦いはストレスでありコストであり悲劇だ。
悲劇を止めるだけで十分前進であり価値があるのでは?解決していない、そんなことは二の次としようではないか?
それは戦いだけでない、今、困っていることを抱え悩んでいる人も同じだ。その「お困り」とやらと、休戦しないか?横に置いて前に進む。
平和主義的な話というより、そんなことしてる時間が、限られた人生の中では「もったいない」と思えばどうだろう?
今日という日を生きたかった人が、悔し涙を流しながら、無念にも不幸にも命を落とす事実があるんだから。
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